ブランドの想いを伝えたい

かあてんやブランドブック
CL:株式会社かあてんや/住設・インテリア

住宅業界ならではの悩み

かあてんやは、創業35年を数えるカーテン・ブラインドの専門店です。北陸エリアで最大規模となるショールームを構え、窓回りのコーディネートを提供しています。

同社には一つの悩みがありました。主要な顧客層は新築ですが、多くの場合施主はまず住宅会社を決め、その会社を通して設備や外構・家具などを手配していきます。

そのため客はハウスメーカーを通じて「かあてんや」を知ることになり、どのような会社かもわからないままにショールームを訪れることもあります。

想いをよりダイレクトに伝えたい

自社を説明するのにかならずワンクッション入ることに、少なからずもどかしさがありました。

具体的な事実であれば、伝えることは難しくありません。北陸最大のショールームがあることや、35年の歴史があることなどは、パンフレットがあれば伝わるでしょう。しかし本当に伝えたいのは、企業理念です。それがなければ、なぜ大きなショールームを持っているのか理由が伝わりません。背景を知ってもらわなければ、本当の姿を知ってもらうことはできないでしょう。

今回、議論を重ね、なるべくコンパクトで平易に企業理念を表現する手段としてブランドブックを制作することになりました。

素敵な空間づくりとは

かあてんやの企業理念は、「素敵な空間づくり」です。カーテンには目隠し・日除け・プライバシー保護・冷暖房効果などの実用的な機能と、雰囲気作り・季節感といった感覚的な機能があります。それらを検討し、数万にも及ぶメーカーの商品から最適なコーディネートを組み立てるのが同社の仕事です。

同じ窓などこの世に2つとなく、インテリアの雰囲気や使う人、陽当たりの時間帯、カーテンを開けたときに見える景色などで適切な選択は変わってきます。深い商品知識とコーディネートのセンス、それに加え顧客に幸せになってほしいと願う熱意がなければ「素敵な空間づくり」は実現できません。

一方で、ほとんどの顧客にとって本格的なカーテンを購入する機会は初めてです。スタッフは顧客との対話のなかからその本当の願いを推察し、的確にプランを作らなければなりません。そのため、打合せを極めて重要なものととらえています。

例えばかあてんやには、子供用のスペースがあります。

新築住宅の購入層は、多くが子育て世代です。夫婦で打ち合わせに訪れる顧客のために、子供スペースを構えるのはサービスとして有効です。しかしかあてんやの目的はそこだけではありません。カーテンのプランを作る際には、実際に使う人の顔を見たほうが良いといいます。それは、自分の意思を表現できない年齢の幼児でも同じなのです。

企業理念をできるだけ平易な言葉に

仮に三歳児だとしても、顔を知らなければ一般的な三歳児が好むものを提案するしかありません。しかし、本人を知っていればまた違うアイデアが生まれます。元気な子もいれば、おとなしい子もいる。活発で走り回るのが好きな子なら、怪我をしないような配慮も必要になるでしょう。なにより、一緒の時間を共有したことのある子のためなら、スタッフもいっそう真剣になれます。

ブランドブックは、かあてんやの企業理念と日々の仕事への取組みを、可能な限り平易な言葉で伝えようと努めました。「私たちは、お話をします」「ぜひ、お子様を連れてきてください」「美味しい珈琲をお出しします」など、見出しの言葉は極めて平易です。

しかし、その一つひとつに35年貫いてきた理念があり、その理念に基づいて日々努力するスタッフがいます。それが、どこにもない「かあてんや」だけの物語を生み出しています。

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  1. 物語を表現する会社案内

  2. 企業理念から物語を生み出す

  3. ブランドの想いを伝えたい

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