2026年の所信

あけましておめでとうございます。

企業広報の領域で事業を立ち上げて、2年半が過ぎました。これまで、いくつかの会社をお手伝いさせていただくなかで、商品やサービスの周知を図る広報よりも、むしろ内部に向けた発信を強化したいという依頼が多いことに、やや驚いています。

その理由には、いまは短期的な収益よりも、人々がそこで働く理由や事業の社会的な価値を表現することが重要視されてきたことがあるように思います。

企業にとって、世間からの評判は死活問題です。知名度、好感度、第一想起といった、企業ブランドを測る物差しも、おおむね他者からの視線によって自社を測ろうとしています。しかしいま、優先順位が変わってきたようにも感じています。人からどう思われるかよりも先に、自らの存在価値を自らの意思で世間に問いかけることが、より大切な時代になったのだと思うのです。

「文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすこともある」

これは昨年、NHKで放送された「チ。」というアニメのなかで、個人的に印象に残ったセリフです。中世ヨーロッパを舞台とした、地動説の弾圧がテーマの物語でしたが、この中で「文字」を学ぶ女性がその信念を口にするシーンでした。

人の想いは言葉にすることで明確になり、それは誰かの心を動かし、社会を変えることもありえます。すぐに受け入れられなかったとしても、表現することでいつか共感を得ることもあり得るでしょう。

自分たちの想いを、価値を、誇りを、世間に問いかけたい。
今年もまた、そんな人たちのお手伝いを、目一杯していきたいと思っています。そのために、私たちのスキルや知識にも一層の磨きをかけていきます。

本年もよろしくお願いいたします。

2026年1月1日
PAPERBACK 
森川耕太

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