WEBコンテンツのなかでも、特に効果が高いとされているもののひとつが導入事例です。多くの企業に選ばれていることが安心感につながるのに加え、第三者の視点から自社の姿を伝えることで、信頼感が醸成されるためです。
導入事例をマーケティングに生かす
当事務所としても、導入事例をお勧めしていますが、それにはもう一つ別の理由があります。その理由は、顧客の声が、マーケットインサイトを知る手がかかりになるということです。
この西口一希氏の『N1分析』では、極少数であっても顧客を深く知ることが、とても大切だとされています。かつて、松下幸之助は電源を奪い合う兄弟喧嘩を見て、二股ソケットを作りました。ソニーは、創業者自身が海外旅行に持っていける小型の音楽再生装置が欲しいとオーダーしたことから、ウォークマンを開発しました。キリンの生ビール缶など最近のヒット商品も、じつは「自分が欲しいから」といった極少人数のニーズを満たしたものだそうです。
顧客の本当の声を聞くために
顧客視点を大事にするというのは、すべての企業が共通して考えています。しかし、実際に自社の商品が購入される理由をきちんと把握しているケースは、意外と少ないように思います。西口氏は「30代女性」などといった抽象的なペルソナよりも、実在の人物に話を聞くことが、顧客が感じる価値の本質につながると言います。大企業の商品開発であっても、20人程度のインタビューで本当の姿が見えてくるそうです。
導入事例から自社の姿を知る
WEBサイトにおける「顧客の声コンテンツ」の制作には、こうしたマーケティング調査の側面が少なからずあります。お客様を深くインタビューし、その声を改めて取り上げることで、営業担当者やサービス部門からは聞こえてこない顧客の本音を探ることができるのです。
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