最近、ブランドの意味が変わってきたように感じています。
かつてマスメディアが優勢だった時代、ブランドを築くにはある程度の予算が必要でした。テレビや新聞の高額な広告枠を押さえ、優秀なクリエイターを雇う必要があったからです。業界誌などで紹介される事例も、コカ・コーラやP&Gのように、広告予算を大量に投下できる企業ばかりでした。
ところが最近、地方発の企業がブランドとして認知されるケースが増えています。代表的なのは、「バーミキュラ」(名古屋市)、「ヘラルボニー」(盛岡市)、「ヤッホーブルーイング」(軽井沢町)などでしょう。彼らは大きな予算をかけず、WebやSNSを活用してブランドを築いています。
信頼による差別化とは
この変化を読み解くヒントになるのが、レイ・イナモト氏の『ブランド・シフト』です。
著者は、現代のブランドとは「信頼による差別化」だと説きます。「誰のために何を約束し、それをどのように一貫して体現するか」によって信頼を築き、その信頼によって差別化される存在がブランドだというのです。
こうしたブランドは、単発的に注目を集める広告的な手法ではなく、地道で循環的な手法によって築かれます。企業が商品を作り、商品によって顧客が生まれ、顧客の信頼がブランドになり、ブランドが企業を差別化します。この循環をしっかり回すことが現代のブランディングだと主張します。そう考えると、ブランディングとは経営そのものだとも言えそうです。
WebやSNSを使ったブランディングとは
現代は、マスメディアの力を借りなくても、WebやSNSを使って、自らの言葉を社会に直接届けられる時代になりました。こうした時代にあって大事なのは、会社の姿勢です。先にあげた企業はいずれも、自らのビジョンや想いを商品に託し、WebやSNSでそれを表現し、ファンに後押しされてブランドとなっています。
地方の中小企業には、とても大きなチャンスが来ていると思います。巨額な広告予算がなくとも、自らの想いを地道に語り、商品や広報を通じて顧客との信頼を積み上げることでブランドになれる時代が来たからです。
自社は、誰のために何を約束し、それをどう一貫して体現しているのか。まずはこの問いを、社内で話し合うところから始めてみてはいかがでしょうか。
当事務所は、広報業務の外部パートナーとして活動をしています。単にWebやSNSを更新するのではなく、企業の想いが物語として社会に広がり、信頼を軸にしたブランドになっていくことを目指しています。広報という立場から、企業経営のサポートを目指しています。
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