私たちが、何の事務所かわからないとご指摘がありました。一応の自己規定をしておきたいと思います。
当事務所では、自社の業態を「コンテンツエージェンシー」と位置付けています。
これまで企業のブランドを構築する際に重要とされたのは「クリエティブ」と「メディアリレーション」でした。多くの広告会社の主要な機能もこの二つに集約されます。要は素敵な広告を作り、効果的な方法で社会に伝えるのが、広告会社の役割でした。
これが現在は、ストーリーと共感が大切な時代に変りつつあります。
情報を物語へと変える
メディアでの露出や、コピーライターのつくった「刺さる言葉」も有効ですが、それよりも、社員一人ひとりの素直な思いや、取り組みを物語として日々発信することが、より大切になってきています。
私は、長く雑誌作りの経験を積み編集スキルを身に着けたものとして、企業の中にあるリアルな思いを拾い上げ、企業理念に即したストーリーに変えていくことを業務としています。これは、マーケティングとしての側面だけでなく、ガバナンス、リクルーティング、また社会的存在意義の確立といった根本的な価値づくりにも貢献します。
多くの企業は、WEBサイトを通じて業務内容や会社の歴史を紹介しています。しかしほとんどが、ただの情報の羅列にすぎません。情報そのものにも価値はありますが、情報と情報を組み合わせて「物語」にすることで、より社会に広がる可能性が生まれます。それは、食材と料理の関係にも似ています。ジャガイモやニンジンにも価値はありますが、素材である以上付加価値はありません。食材はカレーライスや肉じゃがといった料理にすることで、数十倍もの価値を生みます。この「情報」を「物語」に変えていくプロセスを「編集」といいます。
自社コンテンツの質が競争力になる
私たちは編集の力で、企業の情報を物語に替え、社会に共感を広げ、その発展を助けることを事業としています。発信するのは、WEBでも、SNSでも、パンフレットでも構いません。前提として良質なコンテンツをもつことがあらゆる広報戦略の起点となるからです。
こうした背景を踏まえ、企業発信のコンテンツ作りに特化した事務所が「PAPERBACK」です。
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