スペシャリストになるか、ジェネラリストを目指すか。二者択一で語られがちですが、広報においては、そのハイブリッドな能力が求められているように思います。それは、体操競技の個人総合で活躍するような、いわば多機能型の専門職です。
DXで、自分でできることが増えた
いまデジタル化の進展によって、「社内でできること」が増えています。ローコードツールで、自社でWEBサイトの立ち上げやアプリの開発ができますし、グラフィック系のアプリケーションも確実に使いやすくなっています。スマホのカメラの性能も向上し、
情報発信につながる多彩な技術
広報が取材力、文章力を持つことが当然としても、ここに加えてデジタル一眼レフを使った撮影技術があれば、発信力は格段に増すでしょう。写真を撮ったならば、フォトショップやライトルームでの現像・加工が必要ですし、動画撮影ができるなら、プレミアプロなどでの編集力もあるとさらに有効です。イラストレーターが使えれば、簡単なPOPなどツール作成もできます。さらに、WEBのCMSは必須としても、HTMLの知識を身につければLP制作もできます。ここにWEBマーケティングの知識を加味すれば、一つのコンテンツを効果的に広げるためのプランニングもできるでしょう。
多機能型の専門家が価値を持つ
広報部で、それぞれの専門家を雇うことができればよいのですが、大企業ならいざしらず、中小企業がプロ集団による広報部を立ち上げるなど、現実的ではありません。
ですから、広報担当者は、多機能型の専門家であるべきだと思っています。広報という一つの領域に精通しつつ、その範囲にある多彩な技術を身に着けることで、より企業経営に貢献できる存在になりうるのです。
当事務所は広報のアウトソースを受ける事業を進めています。その大きな特徴は、体操の個人総合で活躍するような、多機能型の広報専門職であるということです。取材をし、写真を撮り、文章を書き、WEBやSNSへのアップ、チラシの制作などまで、一貫して受けています。一つひとつはプロにはかないませんが、企業の日々の情報発信には、大いに役立つと考えています。
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