以前、あるテレビ番組で、政治家のスピーチを揶揄して「どうせ広告代理店が入ってる」と発言したキャスターがいました。これは事実と異なっていたため、処分を受けたそうですが、個人的にはスピーチライターという職業に対する見識のなさに、残念な思いを抱きました。
情報を物語に変える
米国のオバマ元大統領は、スピーチの名手として知られていますが、常に複数のスピーチライターを雇っていました。スピーチライターとは文章力のみならず、鍛えた見識とリサーチ力を駆使して、リーダーがその場で何を語るべきかを選び、わかりやすく感動的な表現に変えていく専門職です。米国では、言語能力の高い一流の経営者でも、スピーチライターを雇っています。
日本の場合には、冒頭のキャスターのように、他人にスピーチ内容を考えてもらうことを手抜きやズルとみなす風潮があるようです。政治家のスピーチであっても、元新聞記者や劇作家、官僚などが手助けすることはあるにせよ、専門のスピーチライターに依頼するケースは、ほとんどないと思います。
スピーチ力を鍛える専門家
カネカはそうしたなかで、スピーチライターとスピーチトレーナーの分野で起業し、メキメキと実績を上げています。『話し方の戦略』は、そんな会社のノウハウを、惜しみなく開示した書籍です。
この本の特徴は、スピーチをスポーツ競技のようにして捉え、基本となる「正しい型」を身に着けることでスピーチ力を向上させる道筋を示していることです。その体系は緻密かつ合理的で、これをマスターすれば、誰もがスピーチの能力を飛躍的に向上させることができると感じさせる内容になっています。
話し方は、
こうしたビジネスが伸びている背景には、社会の変化があるのでしょう。
かつて、組織の上限関係は協力で、命令で人を従えることができました。しかし、いまはそれが通用しません。チームをまとめるには、一人ひとりを説得し、共感を得て巻き込んでいかなければなりません。リーダーであろうとするならば、話し方を磨くのは必須のこととなるでしょう。正しいことを語っていても、それをきちんと伝える技術がなければ、人を動かすことはできないからです。
当事務所は広報業務全般を請け負っていますが、特にライティングに強みを持っています。スピーチ原稿の起案なども業務範囲として請け負っています。言葉の力で、チームをまとめていきたいという方は、ぜひご相談いただければと思います。
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